ルポ年金官僚
タイトル:
ルポ年金官僚
作 者:
和田泰明
発売日:
2024-04-10
出版社:
東洋経済新報社
説 明:
100年安心は、まやかしなのか、不安を煽ったのは、誰か──。
2025年、国民の5人に1人が後期高齢者になる。この国の年金制度はどうあるべきなのか。その解は、年金官僚たちの壮絶な攻防のドラマの中にちりばめられている。
***
私は「年金ブーム」の1年半ほど、ほぼ毎号、『週刊ポスト』の年金取材に明け暮れた。徹夜もしょっちゅうだったが、20代後半という若さ、知識を吸収する喜びがあり、記者としての手ごたえを感じた時期だ。私の記者人生の“青春”であった。
ただし、いくらメディアが激しく批判をしたところで、法律が大きく修正されることはなく、順調に成立した。社会保険庁は解体に追い込まれたが、それで国民生活が良くなったのか、今もって実感がない。
恥を忍んで言えば、「マクロ経済スライド」が人口減少、平均余命の延びによる調整に過ぎないことを、私は本書の取材で初めて理解した。制度の本筋とずれた所を、懸命に掘り下げていたのである。年金取材にどっぷり浸かった私ですらそうだから、一般国民が知るよしもないだろう。
2005年に『週刊文春』に移籍してからも、編集部は私に、年金の記事を数多く担当させてくれた。年金は、私にとって“背骨”のような取材対象であり続けた。
本来、私は記者として何を報じるべきだったのか。こうまでメディアを、私を、惹きつける年金とは一体何なのか──。それを解き明かし、ノンフィクション作品として世に問いたいと決意したのが、本書執筆の動機である。
【主な内容】
序 章 元霞が関トップの“遺言”
第一章 まやかしの「100年安心」
第二章 小山学校
第三章 年金局長の野望
第四章 河童の涙
第五章 年金不信の正体
第六章 大蔵省資金運用部
第七章 民主党年金改革の蹉跌
第八章 GPIF改革の真相
終 章 残された者たち
Recomended Books ミステリー・サスペンス
Recomended Books ノンフィクション
Recomended Books 雑誌
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モーニング 2024年9号 [2024年2月1日発売]
モーニング編集部/藤本正二/JuanAlbarran/小山宙哉/ツジトモ/綱本将也/濱田轟天/瀬下猛/出端祐大/稚野鳥子/子鹿ゆずる/大槻閑人/森高夕次/川/伊藤一角/亜樹直/オキモト・シュウ/とりのなん子/今村翔吾/立沢克美/須賀達郎/山田芳裕/竹村優作/ヨンチャン/なきぼくろ/糸川一成/池田邦彦/萩原玲二/後藤一信/江口夏実/弘兼憲史/諏訪符馬/福本伸行/NUMBER8/石田点/山村東/石川雅之/矢部太郎
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